御湖鶴を考える

御湖鶴とは

御湖鶴は下諏訪で作られる日本酒。

何度か経営破綻を経験し、そのたびに、経営者が変わってきました。

ネガティブに聞こえそうですが、

時代の流れに合わせ、企業としての生き方が変わってきただけだと思います。

2018年に福島県の磐栄運送が引き継ぎ、御湖鶴は成長を続けています。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00005/021400112/

御湖鶴の功績

わずか3年後、2021年のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門にて、

御湖鶴は純米吟醸酒のカテゴリで金賞を受賞しただけでなく、

その年のすべてのカテゴリ(純米大吟醸、大吟醸など)のなかでの一番。

最も名誉ある賞である、「チャンピオン・サケ」を受賞しました。

https://www.jacom.or.jp/ryutsu/news/2021/07/210720-52809.php

もともと、日本酒造りの専門ではない磐栄運送が、

このような功績を収められたのは、

並々ならない苦労があったことは容易に想像がつきます。

御湖鶴のこだわり

基本的に御湖鶴は精米歩合を50%とし、

「瓶燗急冷」という技術で火入れします。

これは、生酒を瓶に密栓した状態で、

瓶から熱することで、火入れを行います。

そして、瓶が割れないように温度を冷やしていく。

そうすることで、日本酒の香りが飛ばず、

品質の高い日本酒が出来上がるのです。

御湖鶴の飲み比べ

御湖鶴には大きく6種類の酒米を使い分けた純米吟醸があります。

一口ずつ飲み比べると、全く違う味わいであることに驚きを隠せないでしょう。

自分に合う御湖鶴を見つけてほしく、それぞれの味の特徴を説明します。

諏訪美山錦

淡いフルーツのような甘さ。桃のよう。

スッキリとした後味ではあり、飲みやすい。

オーソドックスに飲める日本酒と言えます。

ひとごこち

柑橘系のような甘酸っぱさのある日本酒。

食事にも合わせやすい酸味なので、白身魚やカルパッチョと合わせたい。

五百万石

食中酒。甘さや酸味はほぼなくて、

辛口さを一点集中した味。

下諏訪は水もおいしいので、五百万石の透き通った味がよく似合います。

金紋錦

酒米で作った白ワイン、と表現するのが一番的確です。

日本酒という概念に、ワインの上品さが共存しています。

単品で飲むのも素敵に美味しいですが、

チーズやオリーブなど、王道なおつまみに合わせるのも良いですね。

山恵錦

チャンピオン・サケに輝いた日本酒。

最初の口当たりは甘く、後味は苦く絞った味。

全体的にバランスが取れた日本酒です。

ビールのような苦味と言ったらよいのでしょうか。

お肉にも合わせられますし、いぶりがっこも良いですね。

燻製されたお料理に合う気はします。

ただ、単品で飲んでも、味わい深いので飲んでて飽きません。

山田錦

酒米の王様と呼ばれる山田錦。

香り高く甘さも際立っています。

しっかり冷やして飲みたい華やかな日本酒です。

山田錦の日本酒は、全国にも数えきれないほどありますが、

しっかり香りが保たれているのは、瓶燗急冷で火入れしているからなのかも。

食事に合わせるよりも、日本酒の味を邪魔しないものを選ぶ感じでしょうか。

わたしは、ベリー系のドライフルーツで合わせることもあります。

乾杯酒として飲むのも良いかもしれませんね。

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